初めて購入したワイヤレスイヤホン「KAYOWINE T9」が想像以上に感度の良いものだったので愚痴りたい。
8年ほど愛用しているPCスピーカー「Olasonic TW-S5」(東和電子)では聴こえなかった音がBluetoothイヤホンから聴こえてきた。
ワイヤレスであることが最大のメリットで音質はそこまで期待していなかったのでちょっと驚いた。
TW-S5はUSBバスパワータイプながら20W出力、50mmのフルレンジユニットを持ち、背面にはパッシブラジエータまで装備している。それなのに片耳4gのイヤホンに全音域で敗北した気がした。
技術的アプローチの異なる製品を10年の時差を無視して比較するのも酷だが。
結果的にTW-S5は、耳が疲れた時やT9の充電中だけ使うスピーカーになりつつある。_いやいや、ちょっと待て。
Bluetooth 4.0→5.3で安定性アップ?
ワイヤレスイヤホンは使用開始時にPCやスマホで一度だけペアリング(Bluetooth)すれば、その後はケースの蓋をあけるだけで自動接続されるようになる。
僕の環境ではイヤホンをケースに収納するとサウンドが自動的に「Olasonic TW-S5」に切り替わる。この辺は反応もよく良くタイムラグも気にならない。
PCがBluetooth 4.0だった頃は「KAYOWINE T9」の性能を発揮できず、接続が不安定だったりノイズも気になるレベルだった。現在はBluetooth 5.3へのアップデートで問題は大幅に改善された。
それでも急に動いたり、手で耳を覆ったりすると接続が不安定になることがある。発現頻度こそ多くないがスピーカとして完璧な存在ではない。
安価ながら音質面の進化やインターフェースとしての利便性は素晴らしい。しかし安定的に空間で音を響かせる「Olasonic TW-S5」を引退に追い込むほどのモノではないようだ。
そこで体感するフィーリングは別次元のものだから。
そういう視点を持つことが出来たのは大きな収穫だったと思う。
※「KAYOWINE T9」に限らず、中華イヤホン全般がAmazonで高評価を得ている。
KAYOWINE T9をオススメしない理由
結論から言うと今更「KAYOWINE T9」を購入するメリットはないと思ってる。このワイヤレスイヤホンに3,000円投資するなら、もうワンランク下または上の商品を買った方がより高い満足感が得られるからだ。
コスパ重視で中華イヤホンを選ぶ場合、もう「KAYOWINE T9」に3,000円出してる場合じゃない。ワイヤレスイヤホンの低価格競争が激化しており、同程度の品質の商品が1,500~2,000円で買える状況なのだ。
反対にもう少しだけ予算を投じれば、JVCケンウッドやヤマハ、JBLといった商品に手が届く。
そして「Olasonic TW-S5」のように、8年変わらず良い音を鳴らし続ける価値を安価なワイヤレスイヤホンに求めるのは難しいだろう。
これらを同等に扱い悩んでしまったことがバカバカしい。