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セツナワールド

GIMPのパスで曲線を綺麗に描く方法と時短テクニックを解説

おっす!フリーソフト(無料)大好きオオカミ”minato”です。

今回はGIMPでイラストを描く場合にパスが便利だよって話をしたい。

ペイント系に分類されレタッチは得意なGIMPだけど、正直イラスト向きとは言えない。どうしても曲線の扱いが難しく感じる。

ただそんな弱点を補う方法はあるので安心して欲しい。

この記事では使用機材(PC/ペンタブなど)のスペックや自身の画力は考慮しない。

またGIMPの基本操作、レイヤー構造や各種ツールの適用方法など理解している事が前提となる。

フリーハンドが難しい、、パスで描くべき線とは?

パスによる作例

図はツイッターのヘッダー画像に利用したイラストだが、赤ラインの箇所がGIMPのパス(ベジェ曲線)を使用して描画した部分。このような曲線をフリーハンドで綺麗に描くのは凄く難しい。

逆に、それ以外の部分であればブラシやインクなどのツールで描画可能である。

効率の良いパスの使い方(テクニック編)

イラストの元となるラフはアナログで描いてPCに取り込んでもいいが、最近の僕はメディバンで描いてGIMPに取り込んでペン入れしている。

パスで図のようなラインを引く場合、次のような作業が基本となる。

必ずツールBOXで”パス”を選択した状態であること。

  1. 開始位置にアンカー(丸い点)を打つ
  2. ラインの終了位置にアンカーを打つ
  3. パスをドラックして曲線にする
  4. パスの境界線を描画する(ストロークする)

アンカーから飛び出しているモノは”ハンドル”と呼ばれるもので、先端の四角の部分をドラッグすることでもパスを変形出来る。基本はパスを直接ドラッグする方が作業しやすい。

※パスとは・・・アンカー間の線分(分節)であり、ストローク描画(手順4)するまでは作画に一切影響しない。

パスを複数作成し一度に描画する方法

図のA・B・Cのように、独立した複数のパスを作成する場合、Aのパスを作成後にシフトキーを押しながらBやCのパスの開始点を打つ必要がある。そうしないとパスが延々とつながってしまう。

ただパスを連続でつなげて作成した場合でも、赤い不要部分を【Ctrl+Shift+クリック】すると削除することが出来る。このように複数のパスを同時に描画する事で作業効率は大幅にアップするのだ。

パスを閉じて袋状にする方法

図のような袋とじ形状のパスを作成する場合は、A・B・Cとアンカーを打った後、Aのアンカーに【Ctrl+クリック】で閉じる事ができる。仮にBのアンカーを省略して、A・C・A(Ctrl+クリック)でも同じようにパスを閉じる事が出来る。

またパスが閉じられた状態でリターンキーを押すことで、そのまま選択範囲に置き換えることも出来る。

パスって凄く便利!

同じパスを移動したり複製して使い回す

図のようにアンカーが表示されているアクティブなパスは、パスの編集モードで【移動】を選択するか、キーボードの”Altキー”を押しながらドラッグすることで動かす事が出来る。

一度作成したパスは削除しない限りストックされ続けるので、必要に応じて何度でも利用することが出来る。

図のように同じようなデザインの場所にパスを移動し、改めて形状を編集し描画することで作業効率は大幅にアップする。

何らかの理由で既存パスを動かしたくない場合は、パスを複製してから移動させる手もある。

パスの境界線を描画(ストローク)する設定

補足として今回のイラスト(ペン入れ)で使ったストロークスタイルの設定についても触れておきたい。

基本的に扱いづらい「Stroke with a paint tool」は使っていない。

綺麗で明快な描画であれば「Stroke line」で十分に思える。

また”端のスタイル”や”結合スタイル”はデフォルトで構わないと思っているが、僕は図のような設定を使う事が多い。

インクツールの設定

最後にパス以外のペン入れに使った【インク】の描画設定も紹介する。

GIMPのインクツールは設定次第でかなり綺麗な線を引くことが出来るのでオススメ。

ツールオプションでは3つの数値(品質ウエイトスピード)が重要になってくる。

品質ウエイトに関しては、数値が高くなるほど滑らかな描画が可能になる反面、動作が重くなり遅延が発生する。

スピードは数値が高いほどシャープな線が引ける反面、タッチに抑揚をつけるのが難しくなる。これらはマシンのスペックや使用しているペンタブの性能も関係して来るかもしれない。

トライ・アンド・エラーで自分に最適な設定を見つけ出してくれ。

minatoの脆弱な作業環境w

僕のPCスペック、、、

  • CPU:i5-4570 → E3-1271 v3(第4世代 → 第4世代ジーオン;;)
  • メモリ:DDR3 12GB → 8GB(!?!?)
  • GPU:Quadro 2000 → GTX 750Ti(どちら様で?? → 少し性能アップ)
  • ペンタブ:ワコム Intuos CTH-490/K0(※旧モデルだが今だに売れている?)

※この程度のスペックでも、GIMPやメディバンなら比較的サクサク動作するから安心だ。